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さらに浴衣が好きになる|奥深い浴衣の伝統・歴史をご紹介2018.06.14
浴衣姿は、日本の夏の象徴ともいえますね。お教室のある神楽坂では、和のお稽古に行くご近所の方々の浴衣姿をよく見かけます。本当に素敵だなあといつも見とれてしまいます。
また、子どものころ家族で浴衣を着て夏祭りに参加した記憶がある方もいらっしゃると思います。
日本人にとって馴染みのある浴衣だからこそ、その由来について振り返ってみたいと思います。
そこで今回は、「浴衣の歴史」について、詳しくご紹介いたします。
【起源はいつ?】
浴衣の起源は、平安時代の「湯帷子(ゆかたびら)」であるとされています。
当時、貴族の方は、蒸し風呂に入浴していました。そのときに、水蒸気でやけどをするのを防いだり、または汗をとったりするときにこの「湯帷子」を着ていたそうです。
汗を良く吸い、通気性も良いために、大変重宝されました。
【庶民に広まったのは・・・】
浴衣が蒸し風呂で着用されていましたが、それは貴族の間での話でした。
庶民の間でも着用され出したのは、町民文化の発達した江戸時代です。その理由は、「銭湯が広がったから」といわれています。
庶民でもお風呂に簡単に入れるようになったため、湯上り着として浴衣が着用されるようになったという訳ですね。また、銭湯の脱衣所でで自分の品物だとわかるように、浴衣で自分の持ち物を包んでいたんだそうです。このころから家紋的な役割も果たしていたのかもしれません。
時代を経て、寝間着などにも使われ、今でも温泉旅館に行くと、浴衣があるのはそういった理由なのですね。
そして、湯上り着から、徐々に外出着へと変化していきました。注染や絞りなど柄のバリエーションや色数などが増え始め、浴衣を楽しんで着る方が増えたとされています。
【普段着としても使われていた】
明治時代では、浴衣は祭りのとき以外にも着用する「普段着」としても着用されました。
その理由としては、染色方法である「注染」の技術が発明され、大量に生産することが可能になったからだといわれています。
また、この江戸時代から明治時代にかけて、浴衣は最も多くの人に着られていたといわれています。私の祖父母も、浴衣を着て寝ていたのが記憶にあります。
以上、浴衣の歴史についてご紹介いたしました。
浴衣は蒸し風呂の際の湯帷子がルーツということは、現在の浴衣を考えると、意外な感じがするかもしれませんね。
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おかもとたかこ
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