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今更聞けない、下駄と草履の違いとは?浴衣にはどちらを履くべき?2018.08.10

今更聞けない、下駄と草履の違いとは?浴衣にはどちらを履くべき?

みなさまこんにちは。

浴衣姿の足元は下駄、というのはご存知だとは思いますが、「草履と下駄ってどう違うの?」という疑問があるようです。

見た目は鼻緒がある、ということは共通しているのですが「形」と「材質」がその大きな違いです。

今日は草履と下駄にどのような違いがあるのか、ご説明しましょう。

草履は革、下駄は木でできているのが基本

まずは材質の違いから説明しましょう。

下駄の台に用いられるのは桐、杉などの「木」です。下駄を履いて歩くと、カランコロンと独特の軽やかな音が鳴るのは木製であるためです。とても風情がありますね。木地のままの台、塗りの台など、木製といっても様々な表情が楽しめます。

草履の場合、古くはい草を使っていましたが、現代ではウレタンやコルクなどの台に、帆布や革、織生地、ビニールなどでくるんでいます。

草履と下駄は底面の形にも違いが。最近の下駄の主流は?

底面の形状にも大きな違いがあります。

草履の底部はフラットで、つま先からかかとまで、地面に接しています。

下駄の底部の形は色々なバリエーションがあり、「こま下駄」と言われる足を乗せる台の下に歯があるもの、「右近下駄」は土踏まずのあたりで溝が作ってあるもの、「舟形」は草履のようにフラットになっています。

現在の主流は「右近下駄」です。高さがあり歯がついた「こま下駄」は、道路が舗装されていない時代、雨やほこりを避けるために重宝されていましたが、現代では歩きづらいためか、あまり見かけなくなりました。

「右近下駄」桐の台に涼しいゴマ竹が貼ってある高級品。

 

↓「舟形」は草履のような感じ。おしゃれ感がありますね。

 

浴衣には下駄?草履?下駄を履いたときは足袋を履くの?

浴衣には草履ではなく下駄を履きましょう。

裸足に下駄を履くことで、浴衣姿が完成すると言っても過言ではありません。かと言って下駄を履くときに足袋を履いてはいけないわけではなく、TPOやご自身の好みで選びます。

例えば、浴衣を着て、他所のお宅に訪問する場合など、裸足で人のお宅にあがるのは失礼になるので足袋を履くことをおススメします。

また、浴衣を夏着物として着たいときは、半衿をつけたり帯を名古屋帯にしたり、足袋を履いたりしてみては?ドレスアップ感がだせます。ただ、足袋+下駄の組み合わせは、下駄の上で足が滑って歩きづらくなることがあるので注意しましょう。

正装を求められるような場所に和服を着ていく時は草履を履きます。

 

また、下駄は夏だけのもの。カジュアル着物だからと言って冬に下駄は履きません。

普段着物を着ない方によくあるのが、鼻緒ずれ。新しい靴が足に馴染むまでに時間がかかるのと同じように、下駄も最初は鼻緒が肌にすれて痛い思いをすることがあります。

履く前に鼻緒を手で左右に引っ張り、開くようにして足を入れ、お出かけの前に近所を散歩するなど、慣らすことをおススメします。お出掛けの際は、念のためばんそうこうを持っていくと万が一痛くなったときも安心です。

 

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おかもとたかこ

神楽坂、多千花きもの着付け教室主宰。理論的でわかりやすい個人レッスンが人気。海外在住の生徒さんも多い。

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