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着物を着るなら知っておきたい、京友禅の特徴とは?2018.05.19

着物を着るなら知っておきたい、京友禅の特徴とは?

友禅や京友禅とよく耳にする機会があるけれど、はっきりとした違いが分からないとお思いの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

「友禅染って聞くけど、友禅にはどんな種類があるのかしら」
「京友禅はどんなところが人気なのかしら」

着物の染めの種類はたくさんあり、友禅染もその一つです。

今回は、友禅の説明を通して、京友禅の特徴を紐解いていきたいと思います。

【友禅とは】

友禅は、京都に住んでいた宮崎友禅という扇絵師が、しゃれた絵を扇だけでなく小袖や他の衣装にも描いていたことから始まったようです。

当時は、友禅の絵に遊び心があり、絵の中に深い意味が込められているような模様であったため、友禅の絵柄集がたくさんの人々に受け入れられ、広がりました。

そうして、着物の柄に精緻なものが取り入れられるようになり、それに伴って糸目糊という、染める際に細かい模様を描いても、染料が他模様に移らないように、染め方も工夫されていきました。

そうしたことから、友禅染の大きな特徴は、模様の間に糸目糊の白い輪郭があることですし、着物が一枚のキャンバスのように、豪華でもあり、可憐でもあり、繊細でもある様々な模様が描かれるようになりました。

友禅染の工程では、その専門性の高さから、多くの職人の手に掛かります。

京友禅工程は作り方によっては、30近くにも渡り、たくさんの人が関わって、多くの手間と時間がかけられるのです。
京都友禅協同組合のホームページには、工程として、図案、下絵、糸目糊置、挿し友禅、伏せ糊置、地染め、蒸し、水洗、仕上げ加工という段階が掲載されています。これらの工程には専門の職人さんがおり、丁寧に友禅染の着物が作られていきます。

友禅染には、京友禅、加賀友禅、東京友禅の三種類があります。それぞれに繊細な違いがあります。

例えば、京友禅は刺繍や金箔が使われており、京都の公家の文化によく合った、豪華で雅やかな印象の着物が多く、
一方で、加賀友禅は金箔や刺繍を使わず寒い風土に合った、落ち着いていて上品な着物が多いのです。

最後の東京友禅は、江戸の粋を表すような、極彩色ではなく、白色や藍色、さび朱などの、渋い色が好まれたことから、華やかではなく落ち着いた色が使われた友禅となりました。

それぞれの友禅の違いを簡単に伝えると、上記のように表すことができます。

今回は、友禅の中でも多くの人が耳にしたことがある、京友禅を深く掘り下げていきたいと思います。

【京友禅の特徴とは?】

京友禅は、京都府の京都市、宇治市、亀岡市、城陽市、日向市、久世郡久御山町で主に生産されています。
日本の伝統を守るために、経済産業省指定伝統工芸品に指定されており、ある要件を満たした友禅しか、京友禅と名乗ることができません。

京友禅の特徴は先述しましたが、刺繍や金箔、絞りなどの技法があって他の友禅染よりも豪華な印象を受けます。では、その豪華さは一体どこから来るのでしょうか。

 

≪文様≫
京友禅と言われるものには、精緻な文様が描かれています。

・有職文様(ゆうそくもんよう)
中国から伝来した模様の一つです。
平安時代には行事や儀式の知識が豊富にあった人のことを有識者と呼んでおり、その人たちが着用していたことから有職文様と言われるようになりました。
その柄は、様式化され、格調高い文様として知られ、友禅に使われるようになりました。

・琳派文様
琳派(りんぱ)とは、「尾形光琳(おがたこうりん)」の「琳」からとった、絵画の流派のことです。風神雷神図屏風は、大変有名なので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

豊かな装飾性・デザイン性を兼ね備え、美術的価値が高く評価されてきた文様が、そのまま着物や帯の柄として取り入れられています。琳派文様は豪華でダイナミックな印象を与えますが、極彩色鮮やかな京友禅だからこそ取り込められる文様とも言えるかもしれませんね。

≪金箔・刺繍≫
・金箔や銀箔
加賀友禅のお膝元、金沢は金箔が広く親しまれているのに、加賀友禅に金箔が使用されていません。それなのに、なぜ京友禅に使用されているのでしょうか。

それは、それぞれの友禅の文化が培われた風土にあると言われています。
京都は公家文化であったこともあり、いくつもの色で鮮やかに、豪華に金箔や金糸が使われていました。

光り輝く金や銀は重厚な印象を与え、公家の威厳も表すことができたからでしょうか。京都では、金や銀を扱った友禅染が多く作られました。

このように、京友禅は比較的、色彩が豊かで、洗練された文様が使われた華やかなものです。
インクジェットプリントの「京友禅風」の着物は安価ですが、人生に一度しかない晴れの日に京友禅のきらびやかな振袖を着られると、人生の中でも大切な日であり、良い思い出になるでしょう。

日本の伝統文化である上に、数々の職人さんの手にかかった着物はとても贅沢なものです。
その一つ一つに職人さんの魂が込められています。

 

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おかもとたかこ

神楽坂、多千花きもの着付け教室主宰。理論的でわかりやすい個人レッスンが人気。海外在住の生徒さんも多い。
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