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知っておきたい、着物の染めの種類をご紹介します2018.05.26

知っておきたい、着物の染めの種類をご紹介します

着物の知識は「着たいな」と思うと好奇心が湧いてきて、自然とついてくるものだと思います。
たくさんの品物を見たり、人が着ている着物を見たりして、審美眼を養っていきましょう。

「着物の染と織ってどんな違いがあるのかしら」
「染物と言うけれど、どんな種類があるのかしら」

と、着物の染に関して質問を受けることがよくあります。

今回は、「着物の染め」について知りたい方のために、詳しくご紹介します。

【染物と織物の違い】

よく呉服屋さんなどで耳にする染物と織物、

また、先染めと後染めという言葉がありますが、着物に色を付ける方法が違うのです。

とっても簡単にいうと、「染物」は、出来上がった生地に後から色を付けるものを言い、「織物」は糸の段階から色が付けられているものを織ることで着物を作ります。

「染物」は、色のついた液体に生地を浸して色を付けることもありますし、友禅のように筆や刷毛を使って色を付けることもあります。
染物は色を定着させるために蒸すという工程がありますが、先染めの方が色が落ちづらいという特徴があります。

「織物」を作る場合は、繊維に色を付ける方法として染料に糸を浸けて染めることもありますし、糸を煮たり干したりすることを何度も繰り返して繊維の奥まで色をしみ込ませます。

【染物の種類】

染と織の違いをご理解いただけたと思いますので、続いて染の種類の説明をします。

・友禅染
まず、代表的な染の種類に加賀友禅、京友禅、東京友禅という日本の三大友禅があります。

友禅染は、鮮やかな色彩と精緻な絵柄を作り出すために、柄と柄の間に糸目糊というものを使います。糸目糊のところから色が染み出さないように柄を縁取っているので、出来上がりは絵柄に細い白い縁があるのが特徴です。

・絞り染め

着物地を糸でくくって、柄を絞って様々な文様を表現する技法のことです。ビニールなど、染料がしみこまない糸で強く括ったところは染料がしみ込まないので白く残り、その括り方で様々な文様が生み出されました。


布を絞ったり、括ったりする技法は、一子相伝で継承されているところが多く、現在は高齢化と後継者不足により技法がどんどんとなくなっているのは寂しい限りです。最近は、この絞り染の柄だけを、インクジェットプリントして量産品になっているケースもあります。

長寿で有名な「きんさん、ぎんさん」の姉妹は、お二方ともこの絞りの職人さんだったことがあるとのこと。指先を使うと頭がしっかりするというのは本当かもしれませんね。

・江戸小紋
非常に小さな文様がドットのように入っている着物のことを言います。
着物を日常的に着る方は、江戸小紋は親しみやすいものではないでしょうか。

江戸小紋と言っても、デザインや柄にはいくつかの種類があります。例えば江戸小紋三役には「鮫」「行儀」「通し」があり、さらに「万筋」「霰」を足して江戸小紋五役と言われています。この、三役、五役というのは家紋をつけることで略礼装とすることができるような格式のある着物です。

江戸小紋には他にも「お召し十」「梅鉢」という小紋も存在しています。
江戸小紋の魅力はその細かな文様にもありますが、やはり色のある着物も魅力的です。

・紅型
その昔、琉球王国で使われていた染めの技法です。
現在では、本土で作られた紅型と、沖縄で作られた琉球紅型というものがあります。

本州で作られている紅型は京都の栗山工房で作られたもので栗山紅型と呼ばれ、とても人気があります。

琉球本紅型は、あの鮮やかで印象深い柄を作り出すために型を使うのですが、色付けをするときは筆や刷毛などではなく、手やブラシを使います。手やブラシによって置かれた色は一つとして同じ色はなく、微妙な色の違いが現れます。

琉球本紅型では、その大胆で鮮やかな色に対して、繊細に表現された色彩が人々を魅了しています。

・草木染め

草木染めはその名の通り、植物を使って染める技法のことを言います。

草木染めの着物は、化学繊維を用いて染められた着物とは全く異なり、天然素材ならではの優しい色合いは、着物ファンを虜にしています。草木染めの代表的なものとして、紅花、梅や桜、栗などの樹皮、そして天然の藍なども有名です。

ベニバナ染の原料、紅花の花

天然の産物ともいえる色むらなども草木染めの良いところですが、色があせやすいものもあります。また、天然の藍は防虫効果や、奥行きのある色が人気ですが、色落ちの可能性が高く、汗をかいたときに色移りすることがままあります。天然藍は、その独特の香りが古来から防虫効果があるとされ、重宝されきた歴史があります。

【まとめ】

着物の染めの技法は他にもたくさんあります。今回ご紹介させていただいたものは代表的なものですので、実際の品物をご覧いただける機会も多いかと思います。

 

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おかもとたかこ

神楽坂、多千花きもの着付け教室主宰。理論的でわかりやすい個人レッスンが人気。海外在住の生徒さんも多い。
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