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どんな着付けをしたら美しく見えますか?そのポイントとは2017.10.20
着物を素敵に着こなす姿は、誰が見ても美しいですよね。洋服と異なり、着物はコーディネートだけでは美しく見えません。それはきれいに「着付け」ができているかどうかが、とても重要だからです。
今日は美しく見える着付けのポイントをお伝えしていきます。
■自分に合った寸法の着物が、きれいに見える近道
最近はリサイクル着物を利用される方もいらっしゃるようですが、お誂えではない分、サイズには十分気を付けて購入しましょう。リサイクル着物の裄丈は、標準~短い寸法が多く、対応できない方もいらっしゃいます。裄丈が合わないと、「つんつるてん」になってしまい、美しくありません。
着物はファスナーやボタンがないので、洋服よりも体型の変化には対応しやすいという利点がありますが、やはり限界はあります。
ご自身の体型に合った寸法を知っておくことは、とても重要です。最初から着物をあつらえるのはちょっと、、という方は、まずは自分サイズの浴衣を誂えてみてはいかがでしょうか。
■着物は上から下まで直線です。くびれは禁物
洋服と着物の違いのひとつとして、その「つくり」にあります。洋服は身体のカーブに合わせて作ってあるのに対し、着物は上から下まで全てが直線です。そのため、身体を直線に合わせるよう、寸胴体型に補整をして着物を着つけます。
ウエストのくびれなどにタオルを巻くのはそのためで、着崩れを最小限にし、きれいなラインをつくるポイントになります。
また、着物の着姿は直線のまま、裾がすぼまっているのが美しいラインと言われます。補整をせずに着物を着ると、裾が広がってAラインのドレスのようになってしまい美しくありません。
成人式の着付けが苦しかった、、という声も聴きますが、それは着付け師さんのスキルがなかっただけ。タオルをぎゅうぎゅう巻く必要はありません。くびれを埋めるように、軽くタオルなどでウエストを補整するだけで十分なのです。
■着物の着こなしを決める、衣紋と衿
衣紋というのは、首の後ろの衿の部分を言います。首と着物の間を、どのくらい空けるのかで、印象がまるで違います。
基本は、こぶし一つ分と覚えておくといいでしょう。一般的に、振袖や花嫁衣裳、また礼正装の場合などは大きく抜くことが多いですね。年代とともに小さくなっていきます。
男性は衣紋を抜かず、きりっと着ます。
衿合わせも、とても重要です。喉の窪みあたりに衿と衿の合わせ目があるのが一般的ですが、振袖や花嫁衣裳などは、かなり合わせ目を深くして、詰まった感じにします。
逆に合わせ目を浅く、首を多く見せるようにすると、少しこなれた感じになりますが、だらしない印象になってしまうので、一般の方には、おススメできません。神楽坂など花街の芸者さんたちは、浅い合わせ目でゆったり着ていてもだらしなく見えないのは、経験や雰囲気によるものなのです。
また、長じゅばんの半衿が、どのくらい見えているかどうかでも印象が変わります。
衣紋をどのくらい抜くかと、衿合わせをどのくらいにするかは、好みもあり一概にはこれが正解というのはありません。たくさんの着物姿を見て、自分の美意識を高めていくことが大事だと思います。
習うより慣れろ、ということわざがあるように、着物を着る回数が増えれば増えるほど、自分の着こなしも進化していきます。
ぜひ、着付けの技術を着付け教室で身に着けて、着物でお出かけしてみましょう。
多千花きもの着付け教室は、神楽坂にある初心者専門きもの着付け教室です。
神楽坂駅、江戸川橋駅、牛込神楽坂駅をご利用になれます。
おかもとたかこ
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