正装で着物を着るときにおしゃれな髪型を作る方法をご解説｜神楽坂　多千花きもの着付け教室

■正装の基本と美容院の選び方

フォーマルな着物（黒留袖や色留袖など）を身に着ける際、肩から長い方は、基本的にアップスタイルにします。

ただ、ショートヘアの場合は問題ないかと思います。一方で、ショートヘアはロングヘアよりアレンジに限りがあるため、ボリュームをうまく出して華やかな印象にしましょう。

美容院でヘアセットをする場合は、ヘアセットが得意な美容院、美容室を選びましょう。カットやカラーリング、パーマなどは得意でも、和装に合うアップスタイルが得意とは限りません。

私もいつも行く美容院でヘアセットを頼んだら、時間ばかりかかって全く思い通りのセットをしてもらえなかった苦い思い出があります。

以下では、正装に合うヘアアレンジをご紹介します。

夜会巻きとは、片側に髪を巻き込んだクロワッサンの形に似たオールマイティなアップスタイルです。
上品でフォーマルな印象を与えるため、４０・５０代の女性の方にはぴったりです。
また、トップにボリュームを持たせるように作れば、華やかかつ若々しい雰囲気も出ます。

ご自身のイメージに合うものを美容師の方に共有して頂きますと、お着物にもぴったりマッチしたヘアスタイルで楽しさも増していきます。

シニヨンとは、まとめ髪を横や後頭部でまとめた髪型のことです。

これに丁度よいかんざしを挿すととても上品で華やかになります。
フォーマルな着物の代表である黒留袖は控えめに礼をつくす衣装です。

黒留袖にあわせて、かんざしもシンプルで質の良いものが好ましいでしょう。

形はばち型で黒の塗り物やべっ甲が一般的です。また、真珠のついたかんざしも、小粒のものであれば派手過ぎず清楚な印象になります。

色留袖や訪問着を身に着ける際も、かんざしはこの礼装用のものをお使いください。

髪の短い方や薄毛にお悩みの方はヘアアレンジの幅が狭いとお考えかもしれませんが、ウィッグをお使いになれば短い髪でも華やかなアレンジを楽しめます。
ウィッグを使わない場合でも、カールを加えたり、ふんわり髪を巻いたりすることで、ボリュームある華やかな髪型を演出できます。

大切な着物を楽しむヘアスタイルをご紹介しました。
ご自分に合ったヘアアレンジを見つけて、楽しく着物を身に着けていただきたいと思います。

多千花きもの着付け教室は、神楽坂にある初心者専門きもの着付け教室です。

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神楽坂、多千花きもの着付け教室主宰。理論的でわかりやすい個人レッスンが人気。海外在住の生徒さんも多い。